2016年12月1日木曜日

探偵の営業と弁護士のCMについて思うこと


小売業やリサイクル業,
新聞や保険の勧誘などは

個人宅や会社などに
訪問して営業をかけたり
テレマーケティングなどで
顧客を獲得することができます。

いわゆる「 飛び込み営業 」
呼ばれるものです。

一方
探偵や消費者金融など
どうでしょう。

いきなり
個人宅に飛び込み営業をかけて
「 おたくの旦那様や奥様の素行や
浮気の調査はどうでしょう? 」

とか
「 年18.00%でお金貸しますよ! 」
なんて言って訪問しても
顧客獲得の費用対効果は
低いですよね。


探偵や消費者金融と同じく

まあ,探偵の場合は
法律事務所などに
飛び込み営業をかける
ケースもありますが・・・。

弁護士や司法書士 などの士業
医師や歯科医師 など の
クリニックなどは
基本的には
「 待ち 」 の商売 です。

しかし
ただ待っていても
クリニックや事務所の
存在を知らせなければ
顧客獲得はできませんので。
広報戦略が重要 になってきます。

昔からある手段 としては
新聞広告,情報誌,ポスター,
チラシ,ダイレクトメールの他
テレビやラジオのCMなど
があります。

最近 では
ウェブ もそれらに加わり
広報のツールとして
非常に多く利用されています。

では
これらのツールを使っての
広報戦略の中身 ですが
特に探偵業などの
伝統的手法 として
言葉は悪いですが
「 不安をあおる 」 手法
あります。

つまり
「 放っておくと
 大変なことになりますよ!
 だから今のうちにお電話を …。」

なんていう文句です。

最近は
探偵業者 や
シロアリ等の駆除業者など
に限らず
法律事務所や司法書士事務所の
過払金の広告やCM

似たような広告を見ますし
このようなストレートな物言いでなくても
同様のニュアンスに感じとれる
テレビやラジオのCMを見ます。

「 過払金のありそうな方は
  お電話ください。」

活字情報ならば
ごく普通の文言ですが
ここに 音声情報を加え
この文言に
抑揚を付けて しゃべったり
スリリングなBGMや効果音 を加えれば
受け手からすれば
印象ががらりと変わります。

テレビやラジオでの
法律事務所 や 司法書士事務所 の
過払金のCM
では
受け手に対し
まくし立ててせかすような
物言いで作られている
ことが
目につくようになりました。

これは
クライアントである
法律事務所や司法書士事務所の注文で
広告会社を通して制作されていると
思います。

僕なんかは
ああ
探偵のやつと同じ手法で作ってるな。
なんて思いながら
見てますが・・・。

これはあくまでも
個人的な感想で
他の方はどうとらえているのか
わかりませんが
過払金と関係のない者が
テレビなどで
あの,せかされるようなCMを見ると
非常に不快に感じるんですが・・・。

“ せっかく,くつろいで
  テレビを見てるのに・・・と。 ”


少しえげつなささえ感じますが
弁護士人口は増えるし
司法書士とも職域が被るしで

こう言っちゃ悪いですが
相手がヤミ金や090金融などで
なければ,比較的簡単で
経験が浅くても
できるような案件が多く
参入障壁が低いしね。

それでも
事件処理の仕方で
できる先生と,そうでない方と
ハッキリしているので
依頼人の利益に
大きく差が出る場合がある

ということは
確実に言えます。

最終的には中身が勝負
ですが

顧客誘致の入り口として
これから,
顧客獲得のマーケティング戦略 を練って
「 あおるようなCM 」 の手法
なんかも取り入れて
何でもやらないと ― 。

ただ,試験に合格しただけでは
メシの食い上げになる
というほど
サバイバルな状況下に置かれている
現れであると感じつつ
CMを見てしまいます。

でもちょっと
うっとうしいCMですよね ・・・。



以上
読んでいただき
ありがとうございました。