2017年4月3日月曜日

弁護士,裁判官,司法試験合格者 等の人物検索

法情報検索 各論 5 人物検索 1

司法試験合格者
司法修習修了者
および
検事二級( 東京地方検察庁検事 )
判事補の任官者
問い合わせが多くあります。

それらについて
無料 の 官報閲覧サービス
検索する場合は
官報 インターネット版 - 国立印刷局
官報検索! - 官報を全文検索できる無料サービス
などのWebサイトがありますが
閲覧ができるのは
直近30日間分 のみですので
公表時期を見計らって
検索するとよいでしょう。

“近年の概ねの”
公表時期は次の通りです。


● 司法試験合格者
概ね
9月末から10月初めに公表。


● 司法修習生の修習を終えた者
概ね
1月初旬から中旬に公表。


● 判事補任命
概ね
1月中旬に公表。


● 検事二級
( 東京地方検察庁検事 )任命

概ね
12月末から1月初めに公表。



有料の
「 官報情報検索サービス 」 ならば
日付を設定して
検索キーワードに
姓名を入力するなど
といった
検索方法があります。

ただし
テキストページでの検索 では
旧字,異体字,簡体字 等で
登録されている姓名の方の場合
文字が反映されず
姓名を入力しても
検索できない場合がありますので
頭に入れておいてください。


オーソドックスな調査法
官報本紙 を官報販売所で購入するか
図書館 を利用して
官報本紙 に当たるか
「 官報情報検索サービス 」
契約があれば
そちらを利用するとよいでしょう。


国家試験合格者 について
官報公告される試験 については
法令にその旨の記載 がされています。
例えば
司法試験法施行規則 第6条
弁理士法施行規則 第11条
税理士法施行規則 第7条
など
には
氏名を官報で公告 とあります。
また
社会保険労務士法施行規則 第8条
情報処理の促進に関する法律施行規則
第8条2項 など
では
受験番号を官報に公告( 公示 ) とあります。


弁護士登録の有無 については
官報ではなく
日本弁護士連合会の弁護士検索
『 弁護士情報提供サービス ひまわりサーチ 』
にて確認してください。

▲ 弁護士情報提供サービス
- ひまわりサーチ( 日本弁護士連合会 )

https://www.bengoshikai.jp/

【 注: □ = スペース 】
★ Googleからの入力は
Google > 弁護士検索 □ ひまわり


裁判官の検索 については
次のサイトから
裁判官名,所属,異動履歴
その他に
退官した裁判官 についても
検索ができますので
ご案内します。

▲ 裁判官検索 - e-hoki
( 新日本法規出版株式会社 )

http://www.e-hoki.com/judge/index.html

★ Googleからの入力は
Google > 裁判官検索

新日本法規が運営する
法律や税務・会計に関わる
ニュースやコラム
専門職会や官公庁の公開情報等の
コンテンツからなる
法律ポータルサイトです。
( 一部有料 )
「 お役立ち情報 」 として
「 裁判官検索 」 のほかに
「 法曹界人事 」
「 弁護士タウン( 弁護士検索 ) 」
「 税理士タウン( 税理士検索 ) 」
などのリンクあります。

「 法曹界人事 」では
共同通信社 提供 による
過去 約6か月間の
法務省 および 最高裁判所
人事異動 の情報が掲載されています。

「 弁護士タウン ( 弁護士検索 ) 」
および
「 税理士タウン ( 税理士検索 )) 」
については
弁護士や税理士の
細かいプロフィールや
所属事務所サイトへの
リンクが貼られています。

掲載は
このタウンに登録している
弁護士や税理士の情報のみです。

e-hoki
トップページはこちらです。

http://www.e-hoki.com/index.html

そのほか
司法書士,弁理士,税理士 等の
登録についての検索

Link【立法関係,官報,弁護士等,試験,大学院,求人 等】
- 弁護士・裁判官 等 検索

リンクを張りましたので
そちらもご利用ください。


冊子体 で探す場合は
弁護士であれば
法律新聞社で出版している
『 全国弁護士大観 』
裁判官であれば
公人社で出版している
『 全裁判官経歴総覧 』
定番でしょう。

ただし
『 全国弁護士大観 』
現在も出版( 2017.3.25 時点 )
( 最新版は 第18版 2016.10 発行 )
されていますが
『 全裁判官経歴総覧 』
2010年の第5版
『 全裁判官経歴総覧 期別異動一覧編 』
最後に出版が止まっています。

なお,
『 全裁判官経歴総覧 』
1998年の第3版 では
第1分冊
「 期別異動一覧編 」
第2分冊
「 関与判例・著作編 」
2分冊になっていましたが
第4版と第5版 では
「 期別異動一覧編 」のみ
出版されています。


最後に
裁判官の人物評が発刊当時
話題を呼んだ
『 裁判官 Who's Who 東京地裁・高裁編 』
紹介しましょう。

内容は
多数の弁護士や
訴訟担当者が
東京高裁・地裁の裁判官115人に
対する人物評をしたものです。

各裁判官の経歴
主な担当事件と法廷でのエピソードが
辛口に評されていて
裁判官の個性が
この本で浮き彫りになっています。

プロ野球でも
審判によっては
「 低めをとらない 」など
審判を知ることで
勝つ戦術を練ったりもするでしょう。

裁判も同様に
人が裁いているので
裁判官を知ることは
戦いに勝つ要素だと思います。
その意味では
参考になるでしょう―。

このシリーズは
『 東京地裁・高裁編 』
続編の
『 首都圏編 』
2冊が出版されたのみで
以後続刊がないのが残念です。

なお
この本の編著者である
池添徳明 氏が
弁護士や市民活動家などに
インタビューを行い
有名事件の裁判長の
人となりに迫った,
『 裁判官の品格 』

その他に
元・裁判官の著書として

渋川満 著
『 裁判官の理想像 』

木谷明 著
聞き手
山田隆司・喜多山宗 編
『「無罪」を見抜く- 裁判官・木谷明の生き方 』

合わせて紹介しておきましょう。


◇ 裁判官Who’s Who (東京地裁・高裁編)
- 池添徳明+『裁判官Who’s Who』刊行委員会 (編集)
- 現代人文社 2002


◇ 裁判官Who’s Who (首都圏編)
- 池添徳明+『裁判官Who’s Who』刊行委員会 (編集)
- 現代人文社 2004


◇ 裁判官の品格
- 池添徳明 著
- 現代人文社 2013


◇ 裁判官の理想像
- 渋川満 著
- 日本評論社 2016


◇ 「無罪」を見抜く- 裁判官・木谷明の生き方
- 木谷明 著,聞き手 山田隆司・喜多山宗 編
- 岩波書店 2013



以上

読んでいただき
ありがとうごうざいました。



2017年4月1日土曜日

コンメンタールの検索

法情報検索 各論 4 文献検索 8

法令条文の解釈を知りたい場合に
使用するツールとして
コンメンタール
( Kommentar:ドイツ語 )
と呼ばれる 注釈書 があり
実務においても
使用する機会の多い資料です。

これは
体系的な解説書である
教科書に対し
法令を条文順に1条ずつ
解説したもので
その条文の意義,要件,効果,

関連条文,判例,学説 などが
掲載されています。

基本的には1条ずつ
全ての条文について
解説が付されていますが
コンパクトなものなど
出版の趣旨に従い
解説に濃淡が付けられ
重要度の低い条文には
解説が提供されていない条文もある
コンメンタールもあります。

コンメンタールを
OPAC( 蔵書検索機 )で
検索する場合。
書名の欄に
コンメンタール と
入力し検索 しても
かなりの検索漏れが出ます。
また
件名の欄でも
憲法や民法,会社法 などといった
カテゴリーになっているので
コンメンタール といった
件名はありません。

でもやはり
OPACでの検索の場合は
書名からの入力
ベターなのですが
コンメンタール( 注釈書 )には
書名の一部に注釈書であることを指す
語が基本的には付されています。

書名の欄に
まずはストレートに
コンメンタール という語
それ以外には
注釈 または 註釈
注解 または 註解
条解
条文解説
逐条
逐条解説
といった語を入力していけば
検索漏れは減ります。

そのほかに最近では
第一法規 の 『 論点体系シリーズ 』
充実していて
使い勝手もよいコンメンタールです。
なので
論点体系 という語も
頭に入れておいてください。

それ以外では
『 全訂 日本国憲法 』
宮沢俊義 著,芦部信喜 補訂
日本評論社 1978

といった
書名に注釈などの冠が付かない
コンメンタール
あります。
この本は息が長く
現在(2017.3.11)においても
出版されているコンメンタールです。

このように
コンメンタールの検索について
書名の欄に一定のキーワードを
入力する方法があります。

ロースクールによっては
各社のデータベースを
契約していると思います。

TKC
『 インターネットコンメンタール 』
契約している学校は
そちらを利用するのもよいでしょう。
この
『 インターネットコンメンタール 』は
「 解説に軽重をつける 」方針
とのことなので
解説を提供していない条文もある
ということに注意してください。
また
『 インターネットコンメンタール 』
日本評論社にて
会社法以外は書籍化 されています。
( 2017.4.1現在 )
『 新・コンメンタール憲法 』
『 新・コンメンタール民法(財産法) 』
『 学習コンメンタール民法2 親族・相続 』
『 新・コンメンタール刑法 』
『 新・コンメンタール民事訴訟法 第2版 』
『 新・コンメンタール刑事訴訟法 第2版 』

日本評論社 ではそのほかに
『 我妻・有泉コンメンタール民法
- 総則・物権・債権 』(第4版)2016
我妻榮,有泉亨,清水誠,田山輝明 著
も使い勝手の良いコンパクトな注釈書です。
また
『 新基本法(基本法)コンメンタール 』
一般的です。
このコンメンタールは
「 別冊法学セミナー 」として刊行
されているため
図書館では通常は雑誌扱い
されていることが多いので
一般図書の書架にない場合は
雑誌書架 を見るとよいでしょう。

◇ 日本評論社 – コンメンタール

他の出版社での
コンパクトでポピュラーな注釈書には
弘文堂 の 『 条解シリーズ 』 があります。


データベースの話に戻して
そのほかのデータベースでは
D1 - Law.com を契約していれば
「 法律判例文献情報 」 から
コンメンタールの検索機能 があります。

画面左側の
「 パネル入力 」から

「 形式区分 」
「 コンメンタール 」のみにチェック
   
「 外国法 」にチェックの有無
   
「 種別 」図書,論文すべて 選択
   
「 分類欄 」
候補ボタンに入力またはクリック
または
「 フリーワード 」で検索するか
「 事項 」で法律名を入力


というように
検索してみてください。
( 2017.4.1 現在 )
画面がないので
わかりにくいと思いますが
スイマセン・・・。


コンメンタールについて
よくある質問
有斐閣コンメンタール で
『 新版 注釈民法 』
全巻(全28巻)そろっていないのか?
との問い合わせがあります。
『 新版 注釈民法 』は
全巻が出版されておらず
諸事情により
刊行中止となった巻もあり
完結しない とのことです。
◇ 有斐閣 新版 注釈民法 のご案内
( 2017.2.28 現在 )

一方
旧版の『 注釈民法 』
26巻・全27冊+別巻(総索引)
全て刊行済みで完結しています。

ただ
有斐閣では
『 新版 注釈民法 』 に代わり
新しく
『 新注釈民法 』全20巻 の刊行が
予定され(2016.10)
随時刊行されるとのことです。
◇ 『 新注釈民法 』の刊行にあたって - 有斐閣
(2016.10)

そのほかには
会社法
同じくボリュームのある注釈書で
商事法務 の
『 会社法コンメンタール 』
についても
まだ全巻そろっていません。
( 2017.4.1 現在 )

刑法については
青林書院 の
『 大コンメンタール刑法 』
あります。
こちらの 全13巻 ついては
第3版 は未だそろっていませんが
第2版 は 全13巻そろっています。
( 2017.3.11 現在 )
◇ 青林書院 -コンメンタール


本ができるまでには
ざっくり言うと
執筆 → 原稿編集 →
造本設計,原稿指定 → 組版 → 校正
→ 印刷工程 → 製本 → 流通

といった過程を経ます。

最近の社会の動きは早く
詳しい大コンメンタールを
出版しようとすれば
執筆中やこれらの過程の途中で
法改正や判例変更が
あったりするので
出版社泣かせなところがあり
また編著者が諸事情により
交代するなどして
中々進まなく
完結までに長い時間がかかるとか
刊行中止になってしまうのが
現状でしょう。


以上

読んでいただき
ありがとうございました。